<< top << text << novel |
光が放たれた。たった一点を目標に、四方から同時に発射される。 高出力エネルギーが唸りを上げた。空気は振動し、中心から煙と共に風が流れる。 「殺ったか!?」 イレギュラーのうち一人が叫んだ。招かざる客を排除した昂揚感が湧き上がる。 煙が薄くなってきた。敵の残骸を確認しようと、皆が顔を前に出して覗き込む。 すると余裕の表情が一気に驚愕へと変わっていった。 皆が皆、我が眼を疑う。 「何っ!? いないだと!?」 ウオフライがいた場所は空っぽになっていた。忽然と姿を消してしまったのだ。 「ど、どこだ! どこにいやがる!?」 「こっちだよ、ばーか!」 声のした方向は頭上だった。魚は飛んでいた。その名の通り――。 薙刀を突き立て、敵の一人の脳天目掛けて落下する。 「ぐぎゃあ!!」 薙刀の切っ先が、イレギュラーの頭をかち割った。オイルは爛れ流れ、電子回路の配線が剥き出しに飛び散る。 イレギュラーはそのまま横転した。ウオフライは刃を引き抜き、軽く振り回して次の攻撃へと準備する。 「あらよっと!」 間合いから素早く抜き身を放つ。前方の敵はあっという間に串刺しにされた。 背後にいたイレギュラーはバスターを構えて撃つ。 ウオフライは振り向き様に薙刀を構え直し、両端の刃を回転させてシールドを作る。 光弾は薙刀の回転力により打ち消されてしまった。 「……っ、くそぅ!!」 イレギュラーは再度バスターを構える。ウオフライは薙刀を握り締め、いつでもシールドが展開できる体勢を作る。 そのとき、「待った!」の声が掛かった。 その場にいた全員が、声のした方へと顔を向ける。 視線の先には、がっしりとした体躯の大型レプリロイドがいた。大きさはストンコングくらいだろう。ただし彼もまた、他の者と同じように白いケープを羽織り、修道士のような服装をしている。 手には槍を持っていた。どうやら槍術使いらしい。 「よお、魚の兄ちゃん」 男は槍を肩に掛けながら、ウオフライへと歩み寄る。口元をにやにやさせながら、ウオフライの全身を舐め回すように眺め見る。その眼つきに一瞬、寒気が走った。 「あーあ。皮肉にも魚型レプリロイドがオレたちの敵とはなぁ。やりづらいってモンがあるぜ」 男は深く溜息を落とした。 この溜息のワケを、ウオフライは感知する。 そう、これは『ブルークロス』の意義なのだ。組織の目標を考えれば、奴らは自分を殺すことなどできない。気に食わないことではあるが。 『ブルークロス』は海で活動する自称環境保護団体だ。しかしその実体は妄信的かつ狂信的な過激派で、たとえ合法であれ漁をすることに反発する。時には武装して漁船を脅すこともあるそうだ。漁師にとって彼らの存在は敵であり、脅威でもあった。 しかしウオフライには関係ない。漁をしていた経緯はあるが、幸い彼らには出くわさなかった。出くわしたとしても彼の姿を見れば、そう簡単に襲うことはできないだろう、――魚だから。 この船に乗っていきなり襲われたことには冷や冷やしたが、戦いを制止した大柄の男は自分を『ブルークロス』の保護対象にしようとしている。 一対多の絶望的状況から生き延びるには、この手に賭けるしかない。プライドよりも命の方が大切だ。 「……そうさ、オレは魚さ。飛魚を模したレプリロイドだ。海はオレの住処であり、それゆえ海を愛している。あんたたちと同じだろ?」 「だったら何故、漁師の味方をする?」 「別にそんなんじゃねーよ。雇われてるから付き合ってるだけだ。それにオレは、あいつらがキライだ。漁師なんてクソ喰らえだ! 今ここで裏切って、あんたらの仲間になってやってもいーぜ!? どうだ?」 ウオフライは交渉する。とりあえず彼らに、自分は敵ではないと思わせることが重要だ。腕は先ほど見せたように確かだし、『ブルークロス』にとってマイナスになることはないだろう。 それにこの話し掛けてきた男は、今までの敵よりも手強そうにみえる。肩に赤のバッジが見える辺り、『ブルークロス』での階級は幹部クラスなのだと思われる。 男は眉を吊り上げ、薄く笑んだ。信用されたのか否かは読み取れない。 「へーえ。オレは『ブルークロス』の第3支部部長、スタングだ。あんた、名は?」 「……スプラッシュ・ウオフライ」 「ウオフライか。いい名だな。よーし、決めた。今日からあんたはオレたちの仲間だ。よろしくな」 スタングは持っていた槍を降ろし、右手でウオフライに握手を求めた。つまりこれは、ウオフライに対する敵意が消滅したと読んでもいいだろう。 これは占めた、とウオフライは思った。とりあえずここで和平を結んでおいて、隙あればスタングを殺すなり、もしくは船から逃げるなりをすればそれでいい。敵の情報はばっちり掴んだ。レッドへの手土産にもできるだろう。 たとえ『卑怯』と言われようが、最後に勝利した者が『正義』だ。 (へ…へへっ。やったぜ) ウオフライは薙刀を左手に持ち替え、余った右手をそろそろとスタングの掌に触れる。 二人はしっかりと握手を交わした。 だが、そのとき。 「ぎぃやぁぁぁあああああああああ!!!!!!!!」 掌から光が漏れる。 悲鳴を上げたのはウオフライの方だった。この世の痛みとも思えない激痛が、ウオフライの全身を支配した。掌から神経回路を通って高圧電流が流れ込む。 一瞬にして回路がショートした。青いボディは黒く焦がれ、関節部位からオイルの混じった煙が噴き出す。 意識が真っ白にとんだ。ウオフライはその場に膝を着き、力なく床に倒れ伏す。 スタングは握っていた手をぱっと放した。ウオフライの右手がするりと滑り落ちる。 足元に転がったウオフライを足で蹴飛ばし、スタングは無表情に倒れた『それ』を見つめていた。 「悪いけどオレ、機械の魚には興味ないんだよね」 −***− ウオフライの絶叫は、カラスティングの聴覚にも届いた。 (やはりアイツ一人では無理があったか……) カラスティングは眼を細め、痛む心を耐え抜こうとする。 残念ながら、今は構っていられない。アイツを囮に使ったのも全てこの作戦を実行するため。 青海の船の漁師を助け、空海の船の犯罪者を空から沈める――。 そのためには風が必要だ。下に竜巻を放ち、飛行船の真下に位置していた漁師の船を少しずつずらしていく。こうすることで、爆弾の投下から回避することが可能になる。 漁師の安全を確保したところで、次に行うのは飛行船のエンジンの切断。カラスティングは翼からフェザーミサイルを放ち、右エンジンを爆破する。 船がぐらりと傾き始めた。空を飛ぶ力を失い、煙を噴き上げながら青い海へと徐々に降下する。 「なっ、何だ!?」 飛行船に乗っていたイレギュラーは、急激な地震に動きを止める。 地震? いや、ここは空だ。だとするとこの船は――。 「部長、緊急事態です!! 右エンジンに異常発生!! この船は――海に落ちます!!」 スタングの表情が硬くなった。敵はそう――二匹いた。青い魚に黒い鳥。魚の方に気を取られてて、鳥がどこで何をしていたのか考え及ばなかったのだ。 『ブルークロス』は仮にも魚を保護する団体。当然関心は鳥よりも魚の方に向く。 ウオフライはレプリロイドといえど、美しい魚の姿をしていた。『ブルークロス』の目を惹きつけるのに十分すぎる囮だったのだ。 スタングは黒焦げになって気絶しているウオフライを睨みつける。 「ちっ、機械のくせに魚の格好か。忌々しい!」 すっかり彼らの作戦にハマってしまって腹が立つ。だが、まだ分はこっちにある。この『物体』を人質にすれば、黒い鳥もそう簡単に手は出せないだろう。 飛行船が大きな音を立てて着水した。船体が激しく揺れる。周りに波飛沫が吹き上がる。 鴉が――カラスティングが翼を広げて降り立った。着水した飛行船に。 スタングは槍を手に取り、ウオフライの躰へと切っ先を向ける。 「コイツの命が惜しかったら、両手を挙げて短剣を捨てな」 「………」 カラスティングは黙したまま二本の短剣を床に落とす。敵の言うままに、両腕をゆっくりと頭上に挙げた。そこでイレギュラーたちがカラスティングの周りを取り囲みバスターを構える。 「あーあ。最後の最後で残念だったね。悪いけどこのゲームはオレたちの勝ちだ。あんたらには死んでもらうよ」 どのみちスタングには、ウオフライもカラスティングも生かしておくつもりはなかった。 スタングは手に持った槍を振り上げ、ウオフライを串刺しにしようとかかる。 イレギュラーはバスターのエネルギーを溜め、中央にいるカラスティングをチャージショットで打ち抜こうと放つ。 絶対絶命の危機。 だが二人は諦めていない。当たる寸前、同時に技が発動する。 「スプラッシュレーザー!!」 「ウィンドカッター!!」 −***− 槍は弾き飛ばされた。至近距離での水噴射。槍を持っていた手が水圧にけおされ、腕に衝撃が走る。 ウオフライは覚醒していた。黒く焼けた身を起こし、スタングの懐へと身体を投げ込む。そして二発目の水鉄砲を口部から放った。 水が勢いよく噴射される。一発目よりも威力は大きい。スタングの背中が水圧で盛り上がり、ついには皮膚を突き破って風穴を開けた。 蒼い光がスタングの身体から漏れ出す。放電だ。水は電気をよく通す。雷槍のスタングといえども、エネルギーの制御が効かなければ自滅の道しかない。 ウオフライは後ろに跳び下がる。下手に伝導してもう一発電気を浴びれば、今度こそ自分は本当に死ぬ。 逃げなければ。安全な場所へ。海の中へ。 ウオフライは戦うカラスティングを横目で見やり、傷ついた躰を引きずりながら海の中へと飛び込んでいった。 −***− 光弾は風に掻き消された。周囲に起った真空の渦。イレギュラーは見えない刃に切り刻まれ、風圧で吹き飛ばされた。 カラスティングは二本の短剣を拾った。右も左も逆手に持ち、身を前転させてイレギュラーとの距離を詰める。 疾風が走った。あまりの疾さに、何が起こったか分からなかったろう。カラスティングが構えを止めたとき、六人のイレギュラーの首から上がすでに失くなっていた。そして同時に崩れ落ちる。 「ひ、ひぃ!!」 「バ……バケモノだ!!」 カラスティングの鮮やかな神業に、誰もが恐れをなして膝を着く。 とても常人技とは思えない。天使か悪魔が乗り移ったような身のこなし――。 カラスティングは鋭い眼光を残りのイレギュラーに向ける。漆黒の中に映る銀色の眼は、身体の芯まで凍ってしまうほどに冷たい。 「まだやるか?」 静かに鴉は問い掛ける。横でウオフライと擦れ違った。ボディは黒く焦がれ、各部に煙を出しながらよたよたと逃げるウオフライを黙って見送る。 ――すまなかったな。お前をこんな風にさせて。後は俺が片付けるから、お前は安心して海に飛び込め。 カラスティングは短剣を握り締め、イレギュラーを一体斬り払う。 次の瞬間、雷光が船上を襲った。スタングが爆発を起こす際に放電したのだ。 ウオフライは海へ逃げ、カラスティングは空を舞って船を離れる。 間一髪で回避した。デッキにいたイレギュラーたちは、スタングの放電に巻き込まれて各部に故障を起こす。 ついには船内の制御装置にまで被害が及んだ。高電圧でオーバーヒートし、爆炎を起こして船を丸ごと炎の渦に飲み込ませる。 カラスティングは炎上する船を後にした。敵はもういなくなった。 残り一体を除いては――。 −***− 「随分派手にやってくれましたねぇ。あのスタングがまさか倒されるとはね」 修道士は穏やかに話し掛けた。 かつて『幽霊船』と呼ばれていたその古い船は、もう機能を果たさない。 部下は倒され、寂しくなったデッキの上には三人しかいなかった。 一人は『ブルークロス』の副会長セムト。地位はスタングより上にも関わらず、自ら囮になって幽霊船に乗り込んだレプリロイドの好青年。 一人は『レッドアラート』の黒翼の好敵手、ウィンド・カラスティング。空中戦を最も得意とするレッドアラートきってのエースだ。 そしてもう一人は――意識を失っている。 セムトは側に転がっていた『それ』を静かに抱きかかえた。カラスティングは踏み出そうとする足を思わず止める。 またスタングのように、彼を人質にするつもりだろうか。 「今日は釣り日和だね。いい魚が捕れたよ。でもこの魚、息絶え絶えでほとんど死にかけ。もう助からないかもしれない。でも貴方にとっては『たかが魚一匹』なんだよね? それだったら今すぐここで息の根を止めてもいいかもしれない。どうする?」 「………!」 カラスティングは口を結んで固く拳を握る。許せなかった――。慈善に満ちたこの偽善者が。 ヒューマンタイプのレプリロイドは、非ヒューマンを侮蔑する傾向がある。今では改善されてほとんど見られないが、一部地域ではその差別意識は未だに根強く残っている。 ヒューマンタイプが優遇されるのは、より人間に近いからだ。人間はレプリロイドを作った。それゆえ人間はレプリロイドにとって『神』のような存在だ。ヒューマンタイプの中でも特に精巧に作られたレプリロイドは、黙っていれば人間と間違われることさえある。 だったら何故、カラスティングやウオフライのような動植物型レプリロイドがいるのだろうか。 自然界には、高度な知能を持つ生き物は人間しかいないという。鳥も魚も『言葉』で会話することはできない。ただしごくまれにオウムや九官鳥のような『人語を話す鳥』もいるが、人間ほど滑らかに意思疎通はできない。 ただ、生き物にはそれぞれの特性がある。鳥は翼で空を飛べ、魚は鰭で水中を自由に泳ぐ。人間はその特性に目をつけ、彼らのような非ヒューマンタイプを生み出した。『ウィンド』や『スプラッシュ』などのセカンドネームをつけたのは、その特性を明らかにするためだ。 また、『人でない者』とのコミュニケーションは人間の憧れでもあった。彼らに高度な知能を授けたのは、そういった意味でもあろう。そして利便性。人間には出来ないことが彼らには出来る。 彼らは中途半端な存在で生まれた。人の感情を持った動植物。心は人なのに、その姿ゆえか人とは思われない存在。 セムトの言動は明らかにウオフライを『人』だとは思っていない。同じレプリロイドにも関わらず。非ヒューマンといえども、彼らには感情がある。人間とほとんど変わらない感情が――。 「……貴様は、そいつを何だと思ってる」 カラスティングは低く問い掛ける。嵐の前触れのような静けさが、船上の空気を緊張させる。 セムトは気づいているだろうか。カラスティングが怒っていることを。 「? ああ、これ。私たち『ブルークロス』が愛すべき魚だよ。だけど残念ながら、機械の魚だと保護対象には入らないけどね」 その言葉が決定打となった。黒い疾風が一瞬にしてセムトに詰め寄る。あまりの速さに、視覚で捕えることはできなかった。セムトの反応が遅れる。 「貴様は!! 俺の『仲間』を何だと思ってやがるっ!!!」 怒涛の二太刀が、セムトの首と腕を襲う。ウオフライを掴んでいた腕は緩み、床へと弾む。斬り離された腕を見るまでもなく、気づいたときにはもうすでに首と胴体がおさらばしていた。 カラスティングの息が乱れる。肩を上下に揺らし、斬りつけたイレギュラーの残骸を振り返り様見下ろしていた。 冷静さで定評のあるカラスティングが、怒りを露にすることは珍しい。触れてはいけない逆鱗にセムトは触れてしまったようだ。これはもちろんその天罰。レプリロイドとして――レッドアラートの一員として『仲間』を侮辱することは許さない。 カラスティングは、共に任務を果たしたそのパートナーを見やる。 何も知らずに眠っていた。会話を聞かれなかったことは幸いだと思う。 傷ついた彼の身体がとても痛々しかった。よくこんな細い躰で、ここまで頑張ってこれたものだ。 カラスティングは短剣をしまい、両腕で抱くようにウオフライの身体を持ち上げる。意外とすんなり持ち上がったので、こんなにも軽かったのかと驚いてしまう。 (もう少し労わってやらないとな……) 無理な役目を押し付けたせいで、こんな目に遭わせてしまった。彼は誰よりも自分の命を大事にする。卑怯なのは臆病のせいだと、いつしかレッドは言っていた。弱いことを隠すために見栄を張っているのだと。 (早く帰って修理させてやろう…) ウオフライを抱きかかえたまま、カラスティングは翼を広げて飛び立った。目的地は我らの家――仲間のいる場所。 空と海の間には潮風が吹いていた。海の匂いのする、空からの贈り物。 −***− 事件から一週間が経った。 ウオフライはすっかり完治し、バウンティー・ハンターとしての活動ができる状態になった。 司令室へと向かう途中、廊下でカラスティングに出くわす。待ち伏せしていたようだった。その表情はいつにも増して硬い。 ウオフライは思わず苦虫を噛む。病み上がりだっていうのにツイてない。一体何を言われるのだろうか。 カラスティングは無愛想に腕を組みながら、眼だけをウオフライへと向ける。 「……身体の方はもう大丈夫なのか?」 「………?」 意外な投げかけに思考が一瞬停止した。 ――カラスティングが自分を心配している? 自分にも厳しく他人にも厳しいあのカラスティングが、どういう風の吹き回しなのだろう。 変だ。絶対に変だ。裏に何かあるに違いない。 その優しさに警戒心を覚えたウオフライは、カラスティングの化けの皮を剥がそうと一生懸命に罵ろうとする。 「ああ、まったく痛かったぜ!! てめーのせいでオレはひでぇ目に遭ったんだ!! 完治するまで一週間、この埋め合わせはどうするってんだ!? おい?」 ウオフライは喧嘩腰でカラスティングに突っ掛かる。するとカラスティングは軽く微笑み、ウオフライの背中をドンっと叩いた。その勢いで前倒しになり、思わず踏鞴を三歩踏む。 「おい! カラス!! てめぇ、いきなり何しやがる!!」 「何だ。元気そうじゃないか。さてはお前、サボるために仮病したな?」 「ギクッ!」 「おい、今の言葉は何だ。『ギクッ』と言ったな!? よし、分かった。レッドにお前を告発してやる。ついてこい」 カラスティングはウオフライの頭のパイプを掴み、強引にぐいぐい引っ張った。 「いたたたたたたっ!!」 身体が後ろに倒される。抵抗しようにも廊下が滑って踏み止まれない。 ウオフライの身体はなす術もなく、カラスティングに引き摺られてずるずると廊下を這うことになった。 カラスティングはやはり厳しい。やっぱキライだ、こんな奴。 ウオフライの思惑とは裏腹に、カラスティングの表情は何故か嬉しそうだった。 | ||
コメント |
<< top << text << novel | << back |