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シャイニング・タイガードと少女の物語 制作者:マシン・Jさん 「ジャングル平和乱すヤツ、許さない!」 「やばい、シャイニング・タイガードだ!」 今日もジャングルでタイガードは闘っていた。 誰か倒れている。 見たところ少女型レプリロイドだ。 しかもなぜか全身、高熱によるダメージを受けている。 おかしい。この辺に火の気はなかったはず。 だが幸いにもまだ助かる。 その少女型レプリロイドを抱えると、タイガードはジャングルの管理人の元へ急いだ。 「管理人ひどい! 俺、子守りやり方知らない!! それに管理人、子供いるだろ! だからソレ、管理人したほうがいい!!」 「経験だよ、け・い・け・ん♪ 君が知ってることって密猟者の追っ払いと戦闘だけじゃないか。ジャングルを守る者の身としてそれはちょっと恥かしいよなぁ」 ニヤニヤしながら言ってくる管理人。 それに対して、タイガードは突然世話役を押し付けられて困っていた。 「うぅ…今までそれで良かったのに………管理人の子供、二人とも俺見て怖がってた………」 ブツブツ文句を言っているうちに救護班が出てきた。 「治療が終わったようだな。看病頼むぞ。俺はまとめなきゃいけない資料がほら、こんなに」 「うぅ…」 タイガードは渋々メディカルルームへ足を運ぶ。 「う………パパ……ママ………助けて…………熱いよ……」 とりあえず完治させたのはいいが、さっきからこんな調子でうなされている。 「管理人、何で俺世話役やらなきゃいけない……」 タイガードはうなされている寝顔を見ていると何か苦しいものを感じ、不満を漏らしていた。 パチッ 少女が起きたようだ。 だが起きてそうそうタイガードの顔を見てムチャクチャなことを言ってくる。 「え〜〜〜〜〜〜〜〜ん!」 「な…何だ!?」 「パール、何も悪い事してないよ〜!」 「どうした? 俺何もしてない!!」 それからしばらく、泣き出す少女とタイガードの問答は続いた。 ―数時間後 「お前まで……顔見て泣くなんて………」 「ごめんね、おじちゃん…おじちゃんの顔、なんだか怒ってるみたいだったから……」 ショックを受けている様子のタイガードに、気まずさを感じている様子の少女型レプリロイド。 両者の間に重い空気が漂っていた。 「んとね…パールの名前はね、パールって言うの。よろしくね」 「??? よくわからないが……お前、パールというのか?」 「うん」 「俺、タイガード。シャイニング・タイガード。パール、なんでジャングルに?」 「う〜んと…なんでなのかな……パール、わかんない………」 「え?」 後で調べた結果、どうやら記憶喪失になっているということだった。 だが意外にも、タイガードと少女型レプリロイド「パール」はすぐに打ち解けていた。 後日、仲良くしていた様子の2人に管理人は驚いていたという…。 ―数日後 見廻りを終えて帰ってきたタイガードは、ジャングルの動物達と仲良くたわむれているパールの姿を見た。 (パール、このジャングル気に入ったんだな) 動物達に囲まれ微笑む姿はまさに「ジャングルの女神」であり、一種の絵画が現実になって出てきているようだった。 「タイガードちゃん、今日もお疲れ様。ほらおいでよ〜。みんなかわいいよぉ〜」 クスクス笑うパールに誘われるまま、タイガードも動物達とたわむれていた。 そんな彼女を見てタイガードは決心するのであった。 (俺、お前守る!) 「ポイントX−27 Y−35の地点から火災発生! 火災発生!」 おかしい…今日の見廻りでは密猟者が珍しく誰もいなかった。 「タイガード、大変だ!パールがいない!!」 「なんだと!?」 パールは以前、「火」に対してものすごい恐怖を示していた。 そんな彼女がこんな時に一人で出歩いてるなんて…… その事がタイガードから冷静さを失わせていた。 いてもたってもいられず、火災のポイントへ走っていく。 | ||
制作者コメント 管理人コメント |
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